『学問のすすめ』(福沢諭吉著)感想文(中3生)

一編~三編

 独立心が無い人は、独立できず、誰かに寄りすがろうとすると言うのは今も同じだと思います。独立したいと思い行動する人と、独立しろと言われて行動する人では、全く違うと思います。志があれば、一生懸命にやろうとします。しかし、志が無い人は、やれと言われてやる人は、一生懸命やりません。つまり、志の有無で行動の「質」と言うものが変わってくると思います。志が高い人は低い人とは比べ物にならないほど、行動の質に差が出ると思います。
 僕は、志が高い人として一生懸命勉強を頑張ろうと思います。次回も楽しみです。

四編~六編

 一国の文明は政府の力だけで進むべきではないと書かれていました。
 僕もそう思いました。政府がどれだけ策を考えて、それを国民に示したとしても、気力のない国民には意味がないと思うからです。しかし、国の文明を発展させたのは、その国民です。その人達は政府の役人ではなく、肉体労働者でもない中間の立場にいるのです。その人達は知力で世界を変えて行きました。だから、僕も文明の発展とは行かなくても社会にこうけん出来るように知力を身につけようと思います。

七編~九編

 人間には欠かせない五つの性質があり、身体、知恵、欲望、誠意、意志があります。その五つの性質を上手く利用できた人はすごいと思います。知恵を使って身体を扱い、また、欲望を誠意でコントロールし、高い意志を持って勉強していこうと思います。

十編~十二編

 理解と実践は別と言うのは、インプットとアウトプットは別と言うのと似ていると思います。
 どれだけ書物を読み、充分に理解(インプット)しても数学などの問題で、一瞬で解けるとは限りません。解けたとしても時間がかかると思います。しかし、速く解く力もないといけません。その時に必要なのが実践(アウトプット)することだと思います。そして、理解しても難問だと解けないのは実践が足りないからだと言えます。難問を何度も解くことで理解がより深くなるからです。
 手術とかも、簡単なことしかしてこなかった医者にしてもらうより難しい手術を成功させた医者にしてもらった方が安心すると思います。
 僕は、それを勉強にも生かしていこうと思います。

十三編~十五編

 人間において、一番マイナスに働くものが「うらみ」であると知りました。
 うらみは自分のレベルを上げようとしない人に多いと思います。自分のレベルを上げようとする人は、幸せにくらしている人を見て、がんばろうとすると思います。
 一方で、自分のレベルを上げようとしない人は、幸せな人を陥れようとすると思います。なぜなら、自分のだめな所を改善しようとしないので、レベルを上げようとせず、幸せな人と同じ生活をしたいという意思が変に曲がって、幸せな人を自分と同じ生活にしようといった考えになってしまいます。これは非常に迷惑であり、僕自身はそういう人になりたくないです。
 だから、しっかりとした目的をもって勉強に専念しようと思います。

全体の感想

 僕は今回、『学問のすすめ』を読みました。これを読んでいて、塾は僕に勉強をすることは、大人になり、社会に出てからも役に立つことを伝えたいのだろうと思いました。
『学問のすすめ』を読んでいて、少し驚いたことがありました。それは、百年以上も前の社会のことなのに、福沢先生が大切にしていたことが、現代社会においても共通することです。
 最近、会社に認められず、すぐに会社を辞める人がいるそうです。また次の会社でも認められず、辞めるといいます。そして、働くなり、ニートになっていく人々がかなりいるそうです。福沢先生は志を高く持って頑張ることが大切であると述べています。それは例にあげたニートになっていく人々に足りないことだと思います。「会社に認められたい」と願うものの、「会社に認められるように頑張ろう」と奮起することがないのです。なぜなら、高い志をニートになる人々は持っていないからです。志を高く持つことが出来ないのは、学生の時に高い志を持って勉強をしたことがないからだと思います。勉強はやれば良い的なものではなくて、志を持ってやらないと意味がないものと思います。そうしないと、社会に出て、働く時に高い志を持って、頑張ることができないと思うからです。だから、僕はテストで良い点を取るために勉強するという低い志ではなく、社会に出て、人の役に立てるような人間になるために勉強するという志で頑張ろうと思います

(中3生 2022年度)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次