『学問のすすめ』(福沢諭吉著)感想文(中2生)

●一編~三編

 皆、生まれもったときは平等で、将来の姿に貧しい、ゆうふく、強い、弱い、かしこいなどの格差があるのなら、それはどれだけ勉強をして、努力したかの差にあたると分かりました。
 現代社会での、その差がみえるのは、学習量の差なのだと理解しました。
 また、自分の独立心が国を造るとありました。誰かに頼ってばかりの思考力のない人間にはなりたくありません。織田信長達の戦の話を聞いて、独立心の大切さ、必要性を学びました。

●四編~六編

 国をつくっていくのは政府などではなく国民私たちです。日本がよりより独立国となるのを築いていく国民は学習で、知恵をのばす必要があることを学びました。
 また、定めた法は厳密に守らなくてはならないとありました。勉強も一度決めた約束ごと、スケジュール等は、破っちゃった、しょうがないではすまされないという事が分かりました。

●七編~九編

 学問の道にはげむことは先人の残した文化をこの国の更なる発展につなげると分かりました。「知恵が広がることはめぐりめぐって進歩につながっていく」や「さらにより良い世の中のために求める満足と限界を超えようとしない満足を求めることは全く違う」というのを見て、自分の将来はもちろん、その前に世の中を築き上げていく重要なものが学問の道であると分かりました。

●十編~十二編

 高いレベルで学問を進めるというのが印象に残りました。勉強をするというのは当たり前で大前提。どこまで志を高くもつか。簡単な道ばかり選び低レベルの学者しかいない日本は独立できないと聞いて、しっかり向き合うことを学びました。
 また、勉強を活用することに意味があると分かりました。授業を受けても活用できなければ、無学に等しいというのがあり、自分たちが勉強で得た知識は「活用する」ことが必要と改めて思いました。

●十三編~十五編

 徳と不徳が印象に残りました。
「お金が好き」と聞くと悪いイメージをもつ人が多いけれど、それは経済的感覚があるという美徳になると分かりました。
 同じように、ひぼうと反論をイコールで結ぶ人もいて、その本当の意味を理解する必要があると驚きました。
 また、疑問をもつことの必要性を感じました。どんなことでも「なぜか?」というのを追究し、その答えを導き出すことが勉強だと分かりました。
「学者は努力するしかない」と言われ、結局、努力が大切だと改めて感じました。

●十六編~十七編

 心事と働きの話が印象に残りました。
 心、思っている事だけを高くもち、働き、それを実際に行動にうつせない人はどんどん悪影響をおよぼし、社会の中や身の回りのせいにしてしまうと思いました。
 高い目標は、もつことは大切だけれど、それが実行できないのなら全くの無意味で心事と働きがつりあうことで一つの勉強になると学びました。

●全体の感想

 この本を読み、勉強する事や、勉強をする事に対する価値観や考え方がいかに大切かを考え、知ることができました。
 印象に残ったのは、まず独立というワードです。全体を通してこの言葉はたくさん出てきました。誰かを頼る事は人生の中で多数あるけれど場面や時に応じて使わないと考えることを止めてしまうという恐ろしい状態をつきつけられました。人間は、考える事で思考力、判断力、表現力を身に付けていきます。その力を失えば今日まで先人達の残してきた文化や生活、知恵は途絶えてしまいます。そういうものを守るには知識が必要。その為には勉強が必要、そして、それは考える力を身につけ、この国の独立につながっていくと感じる事ができました。
 また、徳と不徳の話も心に残りました。お金が好きと聞いて悪いイメージを持ってしまう自分が正直居ました。でも、裏を返せば経済的感覚が優れているという事になります。同じように反論をひぼうとイコールで結ぶ人たちの考え方に驚きました。この世の誰もが同じ考え方をしている訳ではなくて、多くの意見があります。それを批判されていると思うのは物の見方が広がらず、表現力も判断力も無い人間と思われてしまうと分かりました。だから、勉強をして様々な視点を得る必要があると思いました
 知識がどれだけ人生に社会に深く関わっているか知りました。だからこそ、これから知恵をつける勉強という努力をしていきたいです。

(中2生 2022年度)

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