『やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース著)感想文(中2生)

第一章 「やり抜く力」の秘密

やり抜く力は情熱や前向きな態度に比例し、その力がある人ほどレベルを上げていくということが分かりました。自分が何を求めているのかによって、やり抜く力の強さが変わっていくとありました。難関高校、大学を目指す自分がいるなら、その意識を持ち、やり抜く必要があると感じました。そのやり抜く力を自分も身に付けていきたいです。

第二章 「才能」では成功できない

 粘り強く取り組めば理解できるというのがありました。
 今まで「分からない」でなげだしていたものは言い訳で、本当に「分かりたい」という思いをもち、分かるまで取り組めば分かるのだという事を知りました。そんな諦めず、「やり抜く力」がある影響を知ることができました。

第三章 努力と才能の「達成の方程式」

 やり抜く力のある人は「1日にどれだけできるか」より「頑張ろう」という気合いを入れているとありました。
 肝心なときに、どれだけできるか、でも勉強はそれと同じようにどれだけ続けられるかも重要です。そのどちらも実行できることがうまくいく勉強法で「継続は力なり」の重要性を改めて感じました。 

第四章 あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?

 やり抜く力の中にある情熱と粘り強さについて知りました。
 知能のレベルがどんなに高くても「やり抜く力」というものがなければ、良い成績、功績はおさめられていないと分かりました。
 何かの目標に対して、どれだけたえることができるかという粘り強さ、その事に対してどれぐらいの姿勢で取り組めるかという情熱、その二つから成る力を知ることができました。

第五章 「やり抜く力」は伸ばせる

「やり抜く力」の4つの要素がありました。
 興味・練習・目的・希望にすごく納得しました。
 自分の興味があらゆることへの情熱に、練習は上手になりたいという粘り強さを、目的は何の為にという目的意識を、希望は困難なことに立ち向かう力を表しています。
 勉強において、これほど重要なことがとてもよくあてはまっていました。
 すべての要素を少しずつ高めていく必要性を感じました。また、やり抜く力の環境や遺伝子との関連性の話もおもしろかったです。

第六章 「興味」を結びつける

 人間は興味がわかないとなかなか努力したりすることができないのだと思いました。だから、今の段階は、学校などの社会との交流の場で自分の「いいな」や「少し嫌」を見つけていくとよいと分かりました。
 その興味はいずれ情熱に変わり、それがやり抜く力へとつながっていくというように変化していくのだということを読み取ることができました。

第七章 成功する「練習」の法則

 やり抜く力を使った練習には意図的なものが必要だと知りました。
 集中もせずダラダラ過ごす長時間よりも、どれくらい、どのくらいの集中をして勉強したかの違いが分かりました。
 時間と質のバランスを等しくしていく必要性を感じました。
 この二つの力の両立をこれから意識していきたいです。

第八章 「目的」を見出す

 目的の重要性を学びました。
 やり抜く力の強い人ほど、大きな目的を持っているデータの説得力がありました。
 レンガの職人の話がありました。私も学校でこの話を学び、つながって、誰かの為になる社会をつくってほしいと言われた気がします。
 目の前にある快楽と遠い先の未来の快楽。どちらを選ぶからこそ自分の情熱、やり抜く力になるのだと分かりました。

第九章 この「希望」が背中を押す

 粘り強さを高める希望について知りました。
 楽観主義者、悲観的主義者というワードが1ばん印象に残りました。つらいときに、「自分はもうだめだ」「できない」と考えることに意味はなく、ムダになると分かりました。
 自分を更に高めていくなら、「何が良くなかったのか」「次はどうすればよいのか」そんな改善の思考になることこそ希望で、自分を強くしていくことができると感じることができました。

第十章 「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法

「一度はじめたら最後までやる」というのがありました。
 勉強で「最後まで」は「できるまで」。そこに続くには粘り強さが必要だということを知りました。
 また、「無理をなくす」の大切さを学びました。無理という気持ちがあるだけで、自分の目標に対して諦めを感じてしまうけれど、本気で頑張ろうというやり抜く力がある人は、無理という考えはゼロになっていると分かりました。
 親が子を育てる方法もあって、自分の育ち方とその影響を知ることができました。

第十一章 「課外活動」を絶対にすべし

 やり抜く力に必要なのは「最後までやり通す力」であると学びました。
 それも、自分にとってハードで難しいことでなければなりません。勉強で難しくても「できるようになりたい」と思い、それを行動にうつすことでやり通す力が身に付いてきます。だから、自分もその思いと行動力をつけたいです。
 やり通す力には練習・時間が必要でやり抜いた後の達成感は努力した分、感じられると分かりました。

第十二章 まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう

 やり抜く力の強い人が多い環境にいると自分もそのレベルに合わせることができるという文がありました。
 今、その環境の中に入るのは難しいかもしれないけど、情報を集めれば「高い目標を立て、充実した勉強をどのくらいしているか」はスタディプラスで知ることができます。そういうのを自ら見ることの大切さを感じました。
 また、失敗した後の行動や、試してみるという心、いつでも最善の行動がありました。やってみて、うまくいかない、改善、やってみる、最善の行動とつながっているのだなと実感しました。

第十三章 最後に

 やり抜く力は情熱とやり抜く力からできていて、内側から伸ばす方法と外側から伸ばす方法があると分かりました。
 誘惑に打ち勝つ自分や社会とつながる大きな目標に向かう自分はやり抜く力が育っていて、人生を楽しく生きることができるとありました。
 この本を読んでやり抜く力の意味や勉強に対する姿勢、ものごとに対する価値観が変わり、毎日の ELST や日曜日の学習がかなり充実してきました。やり抜く力をこれからも伸ばしていきたいです。

全体の感想

 この本全体を通し「やり抜く力」について知りました。やり抜く力について学んだあとの物事に対する価値観がガラッと変わりました。
 特に印象に残ったものはやり抜く力を内側から伸ばす大切な四つの項目です。これは興味や練習、希望が含まれていました。興味はやり抜く力の情熱の源です。嫌々行う勉強で伸びるわけがないという根拠を学びました。練習は当たり前で、その質や時間は上手になりたいという願望に対するやり抜く力を表しています。この部分を読んで、目標に見合った練習が全くできていないと感じてしまいました。だからこそ楽観的にものごとを捉え、これからどうするかという改善の必要性を感じました。著者もやり抜く力は強ければ強いほど良いと書いていましたが、やり抜く力の強い人ほど人生の満足感が高いというグラフがありました。この力の強さを知ったと同時に絶対この力は高めた方が良いという意欲がわきました
 この本を読むと自分の学習観などがよく分かります。十四年間でこのような種類の本を読んだことはあまり無いけれど、かなり心が動かされました。その証拠に少しずつだけど、毎日の ELST が習慣化したり、スケジュールを守れるようになったりしました。でも、まだまだ情熱を持ち、やり抜けていません。この機会で得たことを、やり抜く力を伸ばすために利用し、自分の人生を豊かにしていきたいです。

(2022年10月)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次