子供にとって必要なことは友情でも愛情でもありません。
随分前から「キレる」という言葉が頻繁に目につき、よく聞かれるようになりました。マスメディアでも「キレやすい子供が多い」と取り上げることが多くなりましたね。しかし、それは親が甘やかした結果にほかなりません。
一番大切なのは“我慢強さ”を覚えさせることです。
交差点で歯をむき出しにして鬼のような形相でクラクションを鳴らす人がいます。そんな人が社会に貢献したことはありません。
他の客の迷惑も顧みず、スーパーのレジでイライラして店員にクレームをつける人がひます。そんな人が困っている他人を助けることはありません。
自分を育ててくれた恩を忘れ、人の話も聞かずに成人式で大はしゃぎをする若者が毎年のようにいます。その人がこの国のためになることはありません。
いえ……、ためにならないならまだマシです。
その人たちは犯罪を起こす危険性を持っているかもしれません。
「我慢強さ」「他人の話を聞く」「あきらめない」「投げ出さない」「言い訳をしない」「ズルをしない」……。何よりも他人のせいにしない、心も体も美しい子供、それがビーチャイ、つまりビューティフルチャイルドなのです。
社会に出て他人と交わる資格があるかどうか、すべては中学校に上がるまでに決定されます。皆さんの大事な子供を、他人の痛みが理解できない心の貧しい子供、プアチャイルドにしてはいけません。
あなたの子供はビーチャイですか? それともプアチャイですか?
引用文献『ビューティフルチャイルドの作り方 人生のGOLDを獲るために必要な39の金言』(早乙女悠里著 扶桑社)
※野島伸司脚本の壮絶なる子育てドラマ『GOLD』(フジテレビ系)の主人公、早乙女悠里の過激な“子育て論”が単行本化!