潜在能力を呼び起こすには、自分を“否定”し続けなさい 『GOLD』第1話より(早乙女悠里)

 よく、「もっと自然体で、自分らしく育ってほしい」と自分の子供に言っている親がいますが、はっきり言ってそれは間違っています。

 まず、社会に出て他人とぶつかり合ったこともない子供が、自分のことなどわかるはずがありません。たかだか10代そこそこで「自分が何者なのか」だなんて、わかるほうがおかしいとは思いませんか?

 もし、「自分が何者なのかわかる」と言い切る子供がいるとしたら、その子はこの先、随分つまらない人生を送ることになるでしょう。

“自然体”という言葉もまた然りです。人間は今ある場所にとどまらないよう、常に努力すべきだと私は思います。「自分はもっと高く、もっと遠くへ行けるはずだ」という強い思いとともに。つまり、“自然体”という言葉は、「今のままの自分でいい。努力をしなくてもいい」というナマケモノの言い訳にすぎないのです。

 自分の中に眠る潜在能力を呼び起こすためには、「自分はこんなものじゃない」と己を否定し続けることが重要なのです。

 それは確かに辛く、苦しい努力です。

 しかし、その努力を怠り、何もしないくせに「自然体でいたい」と言ってしまうのは、単なる現実逃避にほかなりません。

 子供たちには、どうか“自分を否定する勇気”を教えてあげてください。

引用文献『ビューティフルチャイルドの作り方 人生のGOLDを獲るために必要な39の金言』(早乙女悠里著 扶桑社)

※野島伸司脚本の壮絶なる子育てドラマ『GOLD』(フジテレビ系)の主人公、早乙女悠里の過激な“子育て論”が単行本化!

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