物事には原因と結果がある。
「自分が勉強をサボったから成績が下がった」
「自分が必死に頑張ったから志望校に受かった」
結果がよくても悪くても「原因は自分にある」と考えられるようになれば、キミはもっともっと成長する。
なんでも人のせい、環境のせいにしていると、そのうち「自分」がなくなってしまう。それが恐い。
「文化祭の準備が忙しくて勉強できなかった」
「教師の教え方がヘタクソだから苦手になった」
確かにそうかもしれない。しかし、忙しい合間をぬってちゃんと勉強している人もいる。教師の教え方がへたでも、わかりやすい参考書を見つけて独学で取り組んでいる人もいる。
人のせいにしておけば自分は傷つかないですむ。しかしそれは、「自分」を消してしまうということでもあるのだ。
勉強のやり方に「こうしなければダメ」というルールはない。みんなとは違っていても、自分なりのやり方で成功できるのが受験勉強のおもしろさ、醍醐味である。
よい結果はすべて「自分の努力のおかげ」、悪い結果も「自分の努力不足」「自分のやり方が悪かった」。
原因をつくっているのは、“ほかの誰でもない自分だ”という感覚があれば、成功したときは大きな自信になるし、失敗したときも「もっと頑張ろう」という意欲がわいてくる。
「自分がダメだから」と思ってはいけない!
結果が出ない原因を「自分がダメだから」、と自分の否定に求めるのはよくない。「努力した結果」「努力不足の結果」というふうに、努力の量に原因を求めれば、より前に進もうとする気力が生まれる。
引用文献『和田式 勉強のやる気をつくる本 やれない自分を変えるちょっとしたアイデア75』
(和田秀樹著 学研教育出版)